皆さんこんにちは。こんです。
かぎ編みをしている方が何気なくやっている輪の作り目と立ち上がりの鎖編みの編み方ですが、実は人によってやり方が意外と違っていて、案外個性が出る部分なんです。
そこでこの記事では、輪の作り目から最初に編む鎖編みまでのやり方を3パターンご紹介します。
もちろんどのやり方が正しい、間違っている、なんてことはありませんので、紹介した中に自分のやり方が入っていなくても何も問題ありませんよ。
かぎ編み初心者さんや、これからかぎ編みを始めてみようと思っている人でもわかりやすいように、それぞれのやり方や特徴まで解説していきますので、よかったら参考にしてみてください。
輪の作り目の作り方
それでは、まずは基本となる輪の作り目の作り方を説明します。
文章では右利きを想定して書いていますので、左利きの人は左右を逆にして読んでくださいね。
画像は、右利きの人は左側を、左利きの人は右側を参考にしてください。
また、この記事では手の平側のことを(手の)内側、手の甲側のことを(手の)外側と記載しています。
輪の作り目を作るときは、まず基本の糸の持ち方をします。
かぎ編みの基本の糸の持ち方と糸が滑るときに試してほしい3つの工夫
1.左手の親指と中指で挟んでいる糸を右手で取ります。
2.糸を中指と薬指の外側から内側へくるように、ぐるりと巻きつけます。このとき、糸端は手の内側で、上向きにあります。
3.もう1周外側から内側へ巻きつけます。
4.糸を中指と薬指の外側から下ろして、小指と薬指で挟みます。
これで輪の作り目に鎖編みを編む土台ができました。
この状態をこの記事では”輪の作り目(を作った状態)”と言いますね。
正確にはこれを輪の作り目とは言わないと思うのですが、この状態の呼び名がないと話しづらいので、この記事ではこれを輪の作り目と言わせてください。
立ち上がりの鎖編みの編み方
それではこれから輪の作り目に立ち上がりの鎖編みを編むやり方と、簡単な特徴を紹介していきます。
輪っかを指から外すパターン
まずは輪っかを指から外すパターンを紹介します。
先ほど紹介した輪の作り目を作ります。
その状態から、中指と薬指にかかっている輪っかを外します。
このとき、糸が3本重なっている所を持つと輪っかが崩れにくくなります。
輪っかを左手で持ち直します。このとき、左手にかけていた糸が緩んだり、ずれたりしていたらまた基本の糸の持ち方をし直してから輪っかを持ちます。
このときも糸が3本重なっている所を持つと輪っかが崩れにくいです。
かぎ針を輪っかの中に入れます。
かぎ針で人差し指にかかっている糸を押し上げるように動かしながら糸を引っ掛けます。
かぎ針の手前側にかかって見えている糸が右上から左下に向かっているのが基本の糸の引っ掛け方です。
輪っかから糸を引き出します。そうするとかぎ針にはループが1本かかっています。
もう一度かぎ針の背中で人差し指にかかっている糸を押し上げるように動かしてかぎ針に糸を引っ掛けます。
かぎ編みにかかっていたループに引き抜きます。
これで輪の作り目に立ち上がりの鎖編みが編めました。
この輪っかを指から外すパターンでは、糸端の所を指で持っているので輪っかが崩れにくくなります。
ですが、編むときに糸がふにゃふにゃと揺れたりしやすいので、それが編みにくく感じる人もいるかもしれません。
その場合は次に紹介する輪っかを指から外さないパターンを試してみてください。
少し話はそれますが、この状態はまだ立ち上がりの鎖編みに数えないで、このあとに鎖編みを1目編んで、それを立ち上がりの鎖編みとする場合もあります。
どちらを立ち上がりの鎖編みとしているかはかぎ編みの本によっても違っていたりしますので、自分がやりやすい方のやり方を採用したらいいのではないでしょうか。
もしかしたら正式なやり方があるのかもしれませんが、どちらのやり方にも利点があるので、僕はどちらでもいいと思っています。
輪っかを指から外さないパターン
それでは、輪っかを指から外さないで立ち上がりの鎖編みをするパターンを紹介します。
輪の作り目を作ったら、指と糸の隙間にかぎ針を差し込みます。
人差し指にかかっている糸を、かぎ針の背中で押し上げるように動かして糸を引っ掛けます。
そのまま糸を引き出します。そうするとかぎ針にはループが1本かかっています。
もう一度かぎ針に糸を引っ掛けて、ループから引き抜きます。
これで輪っかを指から外さないで輪の作り目に立ち上がりの鎖編みが編めました。
ちなみにですが、このあと輪っかに細編みを編み入れたりしていくのですが、そのときにも輪っかを指から外して細編みを編むか、指から外さないで編むかで別れていったりします。
輪っかを指から外さないパターンの特徴は、編むときに糸がブレにくいので、輪っかに編み入れるのが安定しやすいです。
一方で、指と糸の隙間でかぎ針を動かさないといけないので、窮屈で編みにくく感じる人もいるかもしれません。
また、立ち上がりの鎖編みをするまでは糸端を小指と薬指で挟んでいないといけません。
人によって輪っかを外す方法と外さない方法のどちらがやりやすいかは変わると思うので、よかったら両方のやり方を試してみてください。
輪っかを1周だけ巻くやり方
最後に輪っかを1周だけ巻くやり方を紹介します。
これは立ち上がりの鎖編みというより、輪の作り目の作り方の違いですね。
このやり方は日本だとあまり見ない気がするのですが、海外の人がやっているのを見たりします。
やり方も簡単で、輪の作り目を作るときに、中指と薬指に2周巻きつけていたのを1周にするだけです。
そのあとのやり方は同じですのでここでは省略します。
このやり方の特徴は、輪をしぼるときに糸端を引っ張るだけで済みます。
輪をしぼるときに引っ張る糸の見分け方は慣れたら簡単なのですが、初めのうちはわかりにくいと思うので、それが迷わないで済むというのは結構楽かもしれません。
それと微妙な違いですが、1周しか巻かない分しぼった部分の厚みが薄くなります。
どういうときにその違いが活きてくるかはあまり思い浮かびませんが、もしかしたら作品の表現として使い分けられるかもしれませんね。
このやり方の難点なのですが、しぼったあとの輪の中心が少し緩みやすくなってしまいます。
なので糸端を編みくるむときやとじ針を使って処理するときに、しっかりと糸を引っ張って輪が緩まないように気をつけた方がいいかもしれません。
終わりに
この記事では輪の作り目から最初の鎖編みを編むまでのやり方を3通りご紹介しました。
他にも、輪っかを作るときに糸を指にピッタリと巻きつけるか、ゆるく巻きつけるかだったり。
中指と薬指の2本じゃなくて、中指だけに巻いたり。
基本の糸の持ち方をしないでそのまま指に糸を巻いて輪っかを作ったり。
人によって細かな違いがたくさんあります。
動画などでやり方の違いを見てみるのも案外楽しいので、他の人がどうやって編み始めているかにも注目してみてはいかがでしょうか?
ちなみにですが、僕は糸を中指だけに2周ややきつめに巻いて、輪っかを指から外さずに立ち上がりの鎖から1段目の細編みまで全部編む。というやり方をよくしています。
皆さんもよかったらいろんなやり方を試してみてください。
思わぬ発見があるかもしれませんよ。
それでは今回はこの辺りで。
この輪っかの作り方をし始めた理由が、糸端が長くなるともったいないからできるだけ短くしたい。だったこんでした。
かぎ編みの基本の糸の持ち方と糸が滑るときに試してほしい3つの工夫
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