かぎ編みの基本の糸の持ち方と糸が滑るときに試してほしい3つの工夫

かぎ針編みのやり方
かぎ編みのやり方

皆さんこんにちは。こんです。

かぎ針編みを始めてみたけど、糸の持ち方がよくわからない。

お手本通りに持っているけど糸が滑ってしまう。

糸が滑らないように意識すると手に力が入って痛い。

そんな悩みはありませんか?

糸が滑ってしまう原因は小指と薬指でうまく糸を挟めていないからかもしれません。

僕はかぎ編みを始めて10年ほど経ちましたが、始めたばかりの初心者だった頃はうまく糸を持てず、もどかしい気持ちになったことを今でも覚えています。

ですが、持ち方を工夫してみたら楽に持てるようになって、それからかぎ編みであみぐるみ作りに没頭できるようになりました。

この記事ではそのときの経験を元に、最近かぎ編みを始めた方や、これから始めてみようと思っている方に向けて、基本の糸の持ち方と糸が滑るときに試してほしい3つの工夫についてお話します。

糸がうまく持てなくて悩んでいる方がいらっしゃいましたら、この記事を読んだら解決の糸口が見えてくるかもしれません。

糸を小指と薬指で挟まなくても大丈夫な持ち方も紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。

かぎ針の持ち方についての記事もありますのでよかったらそちらもどうぞ。

かぎ針はペン持ちとナイフ持ちのどっちがいい?それぞれの利点とおすすめの持ち方

基本の糸の持ち方

まずはかぎ編みをするときの基本の糸の持ち方についてお話します。

この記事では、手の平側を(手の)内側、手の甲側を(手の)外側と記載しています。

また、文章は右利きを基準に書いていますので、左利きの方は左右を逆にして読んでください。

画像は右利きの人は左側、左利きの人は右側を参考にしてください。

1.毛糸の糸端側を右手で持ちます。

2.左手の小指と薬指で糸を挟みます。このとき、糸端は手の内側に来るようにします。

糸の持ち方1

3.薬指と中指の内側を通って、人差し指と中指の間に糸を通します。このとき、糸端は手の外側にあります。

糸の持ち方2

4.人差し指の裏側から内側へ、糸をぐるりと持ってきます。

糸の持ち方3

5.親指と中指の腹で糸を挟みます。

基本の糸の持ち方

これが基本の糸の持ち方になります。

この状態で人差し指を緩めたり、張ったりすることで糸の張り具合を調整します。

次は糸を持つときのポイントをふたつ紹介しますね。

人差し指にかかっている糸は第一関節辺りを通るようにする

ひとつ目のポイントは、人差し指にかかっている毛糸が第一関節の辺りを通るようにすることです。

第二関節辺りを通っていると指を動かせる範囲の関係で糸の張り具合の調整がしにくくなりますし、糸が指のつけ根の方に滑り落ちやすくなります。

指のつけ根に糸が落ちてしまうと糸が緩んでしまいますし、張り具合の調整ができなくなってしまいます。

糸の持ち方4
糸の張り具合の調整ができません。

力を入れすぎないようにしながら小指と薬指で糸を挟む

ふたつ目のポイントは、小指と薬指で糸を挟んで、毛糸がスルスルと流れていかないようにすることです。

このとき、手に力が入りすぎないようにします。

力が入りすぎてしまうと手がこわばって痛くなってしまいますし、糸の張り具合の調整もしにくくなってしまいます。

糸が滑ってしまう原因は、人差し指にかかっている糸が指のつけ根の方に落ちてしまうか、小指と薬指で糸をしっかりと挟めていない場合がほとんどだと思います。

なのでこのふたつのポイントを意識したら改善できると思います。

ただ、小指と薬指で糸を挟むのは慣れないと難しいので、そうは言われても小指と薬指で糸をうまく挟めない! という方もいらっしゃると思います。

僕も以前はうまく挟めませんでした。

気を抜いたら小指と薬指が離れてしまい、糸がスルスルと滑ってしまいました。

しっかりと糸を挟もうとしたら手にかなりの力が入ってしまってすぐに痛くなりましたし、手がこわばって糸の張り具合の調整がうまくできませんでした。

なんとか指を動かして糸の張り具合を調整しようとしたら、小指と薬指が離れて糸が滑ってしまう。

そんな感じで、かなり長い間うまく糸を挟みながら編むことができませんでした。

なので小指と薬指で糸をうまく挟めないもどかしさはよくわかります。

次の項目からは小指と薬指で糸をうまく挟めない場合に試してみて欲しい3つの工夫をご紹介します。

糸を小指に1周巻きつける持ち方

糸をくるりと1周小指に巻きつけます。

巻きつける向きは時計回りでも反時計回りでも大丈夫です。自分がやりやすいように巻きつけてください。

糸の持ち方5

あとは基本の糸の持ち方と同じです。

糸の持ち方6

この持ち方だと、小指と薬指を軽く挟むだけでも糸が滑りにくくなります。

なので糸が滑ってしまう場合によくおすすめされている持ち方です。

実際に、普段からこの持ち方をしている方もたくさんいらっしゃいます。

ですが、この持ち方だと逆に糸がきつくなってしまったり、全く滑らなくなってしまって張り具合の調整ができなくなってしまうことがあります。

また、どうしても小指と薬指の間に隙間ができてしまい、この持ち方でも糸がスルスルと滑ってしまうこともあります。

……そういうケースもありますよね? どちらも昔の僕のことなのですが。

そういうわけで、次にご紹介するのは小指に1周巻きつけるやり方がうまくいかない人に向けた、小指と薬指で糸を挟まなくても大丈夫な持ち方になります。

糸をジグザグに通す持ち方

1.右手で糸端側を持ち、小指の内側を通って、小指と薬指の間に糸を通します。このとき、糸端は手の外側にあります。

糸の持ち方7

2.薬指の外側を通って、薬指と中指の間に糸を通します。このとき、糸端は手の内側にあります。

糸の持ち方8

3.中指の内側を通って、中指と人差し指の間に糸を通します。このとき、糸端は手の外側にあります。

糸の持ち方9

あとは基本の糸の持ち方と同じです。

糸の持ち方10
糸の持ち方11

この持ち方だと、糸が指に触れている部分が多くなるので摩擦力が強くなります。

なので小指と薬指で糸を挟まなくても滑りにくくなります。

かぎ編みを始めたばかりの頃の僕は小指に糸を巻きつけるやり方でもうまく持てなかったので、他になにかいい持ち方がないかと試行錯誤してこの持ち方にたどり着きました。

今は基本の糸の持ち方もできるようになったのですが、10年もこの持ち方を続けていたからか、糸を指にかけるときに無意識にジグザグにかけてしまうようになりました。

なので今でもこの持ち方で編んでいます。

個人的にはおすすめの持ち方なのですが、他にこの持ち方をしている人を見たことがないんですよね。

よかったらぜひ試してみてください。

糸を人差し指にぐるぐると巻きつける持ち方

最後に紹介するのは、左手の人差し指に糸をぐるぐると数周巻きつける持ち方です。

糸を人差し指に巻きつけたら、そのまま親指と中指で糸を挟みます。

糸の持ち方12
糸の持ち方13

あとは指に巻きつけた糸を少しずつほどきながら編んでいきます。

糸をほどくときに少しコツがいるのと、巻いた分の糸を編み終わったらまた巻き直す必要がありますが、小指と薬指は完全にフリーになります。

糸が滑ることもほぼないので、先に紹介したふたつのやり方がどちらもうまくいかなかったらこのやり方を試してみてはいかがでしょうか?

この持ち方をするときは血が止まってしまうくらいきつく指に巻きつけないように気をつけてくださいね。

終わりに

以上、かぎ編みの基本の糸の持ち方と、糸が滑るときに試してほしい3つの工夫でした。

僕はかぎ編みを始めたとき、糸をうまく持つことができなくて本当に苦労しました。

正直、よくあのときにかぎ編みをやめなかったな。と思うこともあります。

ですが、編み物は本当に楽しい趣味ですので、あのとき自分なりに工夫をして続けることができてよかったな。と思っています。

なので、今編み物がうまくできなくて悩んでいる人も、いろんな工夫を取り入れながら続けてみてほしい。

編み物を楽しんでほしい。

そんな想いからこの記事を書きました。

今回の記事が少しでも、糸をうまく持つことができなくて苦労している人の助けになれば幸いです。

それでは今回はこの辺りで。

無意識にジグザグの持ち方をするけど、未だによく糸をかける向きを間違えるこんでした。

またね!

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