皆さんこんにちは。こんです。
かぎ編みをしていると、引き抜き編みの目だけがぷっくりと膨らんでしまって、形がなんだか変になってしまう。
そんな悩みはありませんか?
それはもしかしたら引き抜き編みを緩く編んでいるからかもしれません。
引き抜き編みをきつめに編むようにしたら膨らむのを抑えられるので、それを意識するだけで他の編み目ときれいに揃うようにすることができます。
また、最近かぎ編みを始めた方の中には、気をつけながら編んだのに目数がずれてしまう。という悩みがある方もいらっしゃるかもしれません。
基本的に段の終わりの引き抜き編みの目は拾わないで飛ばして編むのですが、目数がずれてしまう方は引き抜き編みの目も拾って編んでいるのかもしれません。
僕は10年ほどかぎ針編みであみぐるみを作っていますが、始めたばかりの頃はよくこれらのことでよくつまずいて、せっかく編んだ部分を何度もほどいて編み直したりしていました。
ですが、この引き抜き編みのコツや気をつけるポイントを知ってからはこれらの要素で編み直すことはなくなりました。
この記事では、引き抜き編みをきれいに見せるためのコツと、かぎ針初心者さんが間違えやすいポイントについて解説していきます。
最近かぎ編みを始めた方や、これから始めてみようと思っている方にもわかりやすいように、引き抜き編みのやり方からお話しますね。
他にも初心者さんがつまずきやすいポイントを解説した記事がありますので、よかったらそちらも見てみてください。
かぎ編みの基本の糸の持ち方と糸が滑るときに試してほしい3つの工夫
かぎ編みの基礎!輪をしぼるときに引っ張る糸の見つけ方を2通り紹介します
引き抜き編みの編み方
まずは引き抜き編みの編み方を一通りお話して、それから目が膨らまないためのコツや初心者さんが間違えやすいポイントの解説をしようと思います。
引き抜き編みの編み方はわかるという方は下のリンクでジャンプできます。
間違えやすいポイント-段の終わりの引き抜き編みの目は拾わない
それでは引き抜き編みの編み方を説明します。
ここでは段の終わりにする引き抜き編みのやり方をお話しますね。
画像は右利きの人は左側を、左利きの人は右側を参考にしてください。
段の最初に編んだ細編みの目にかぎ針を差し込みます。
かぎ針に糸を引っ掛けて、先ほどかぎ針を差し込んだ編み目と、かぎ針にかかっていたループを一度に引き抜きます。
これで段の終わりの引き抜き編みが編めました。
ちなみにですが、かぎ針を引き抜くのを編み目だけで止めたら未完成の細編みになります。
ここから、再びかぎ針に糸をかけて、2本のループに引き抜くと細編みになります。
糸をかけないでそのままかぎ針にかかっているループに引き抜いたら引き抜き編みです。
基本の糸の引っ掛け方は過去に紹介していますので、そちらの記事を参考にしてください。
基本の糸の引っ掛け方と細編みの編み方!糸の引っ掛け方で編み目が変わります
引き抜き編みの目が膨らまないようにするやり方
次は引き抜き編みの目が広がらないようにするコツをご紹介します。
冒頭でも少しお話しましたが、そもそもなぜ引き抜き編みの目が膨らんでしまうのかというと、引き抜き編みが緩く編まれているからです。
段の終わりにする引き抜き編みの目は表側に飛び出しやすいので、他の細編みなどと同じ力加減で編むと目が膨らんでしまうことがあります。
なので引き抜き編みだけは他のところを編むよりもきつめにして、目を小さくしたらきれいに整った編み目にすることができます。
引き抜き編みの目を小さくするには、引き抜き編みをするときか、したあとに糸を強めに引っ張るやり方があります。
どのタイミングで引っ張るかは自分のやりやすいタイミングで大丈夫です。
ちなみにこれは段の終わりに最初の目を拾ってする引き抜き編みの場合の話なので、他の場所にする引き抜き編みには当てはまらない可能性がありますので気をつけてくださいね。
引き抜き編みを編むときに糸を引っ張るパターン
まずは引き抜き編みを編むときにパターンです。
かぎ針を段の始めの目に差し込んだら、そこで一度糸を強めに引っ張って、かぎ針にかかっているループを引き締めます。
あとはそのままループが緩まないようにかぎ針に糸を引っ掛けて引き抜きます。
編み目から引き抜いてから糸を引っ張っても大丈夫ですので、やりやすいタイミングでループを引き締めてください。
これで引き抜き編みの目が小さくなるように編むことができます。
ちなみに僕は普段、このやり方で引き抜き編みを編んでいます。
引き抜き編みを編んだあとに糸を引っ張るパターン
次に引き抜き編みを編んだあとに糸を引っ張るパターンを紹介します。
こちらのやり方では引き抜き編みを普通の力加減で編んでも大丈夫です。
引き抜き編みをしたら、糸を強めに引っ張って目を引き締めます。
人差し指にかかっている糸を引っ張ったり、かぎ針を持ち上げるように引っ張って糸を引き締めても大丈夫です。
かぎ針からループが外れてしまうと編み目がほどけてしまったりするので気をつけてください。
うまく引っ張れなかったり、ループが外れてしまわないかや、かぎ針が壊れてしまわないか不安な場合は次のやり方をしてみてください。
引き抜き編みをしたらループを広げてかぎ針を外します(糸を休ませるといったりします)。
広げたループの、編地に繋がっている側の糸を強めに引っ張ります。
毛糸玉に繋がっている側の糸は引っ張っても糸がスルスル動いて目を引き締められないので、どちらが編地に繋がっている糸かは簡単にわかりますよ。
引き抜き編みの目を引き締めたら広げたループにかぎ針を差し込んで、毛糸玉に繋がっている糸を引いてループを元の大きさに縮めます。
これで引き抜き編みの目を編んだあとに小さく引き締めることができました。
このやり方をするときは、次の段の立ち上がりの鎖編みを編む前にやってくださいね。
段の終わりの引き抜き編みの目は拾わない
次は初心者さんが間違えやすいポイントについてお話します。
段の終わりの引き抜き編みの目は基本的に拾わないで、飛ばして進めます。
例えばですが、細編みを8目編んで、最初の目に引き抜き編みをしたとします。
次の段で目数が変わらないように細編みを編む場合、引き抜き編みの目も拾って編んでしまうと細編みを9目編むことになります。
こうすると目数がずれていってしまいます。
なので、段の終わりの引き抜き編みの目は拾わないで編むのが一般的です。
もしかしたら、引き抜き編みの目を飛ばしたらそこに隙間ができてしまうのではないか。と思う人もいるかもしれません。
ですが、使う毛糸にあった太さのかぎ針を使って、適切な力加減で編んでいたら、隙間はそうそうできませんので安心してください。
むしろ細編みの編み目の方が隙間はできやすいです。
引き抜き編みの目を拾って編む場合もある
最後に補足として、段の終わりの引き抜き編みの目を拾って編むケースについてお話します。
あみぐるみ作りだと、複数のパーツを編みながらつないでひとつにすることがあります。
そのときに、形や編み目が自然な感じになるようにだったり、目数の調整のために、編みつなげたパーツの引き抜き編みの目も拾って編む場合があります。
もちろん、その場合でも引き抜き編みの目は飛ばして編むこともあります。
その辺りは作る人の好みや気分だったり、編み目の数を計算してどうするか決めたりするので、一概にこうしたらいいとはいえません。
僕はあまりやらないのですが、モチーフ編みなどでも引き抜き編みの目を拾って編む場合があるかもしれません。
なので本や動画を見ながら作る場合はお手本と同じように作るといいんじゃないかなと思います。
終わりに
この記事では引き抜き編みの編み方と、目が膨らむ原因と対処法、そして初心者さんが間違えやすいポイントについてお話しました。
今回紹介した内容は、知るだけで作品のクオリティを上げられたり、編地をほどいてやり直すことが減りますので、ぜひ覚えておいてほしいと思います。
ちなみに余談ですが、細編みの編み目に隙間ができる場合は、少しきつめに編んだり、かぎ針を少し細めのものを使ってみたりするとある程度予防できます。
あみぐるみの場合は綿を詰めすぎないようにしたら隙間ができるのを抑えられますが、綿をたくさん詰めたあみぐるみは形がしっかりするので、どうするかは好みの問題もあります。
しかし、どれだけ気をつけても隙間はできるときはできてしまうので、多少は妥協するのも大切だと思います。
自分なりのやり方で編み物を楽しんでくださいね。
それでは今回はこの辺りで。
なるべく隙間ができないように少し細めのかぎ針でややきつめに編んでいることが多いこんでした。
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