皆さんこんにちは。こんです。
かぎ編みをするときに、糸を引っ掛ける向きがあっているか不安。
そもそも糸の引っ掛け方がよくわからない。
そんな悩みはありませんか?
僕はかぎ編みを始めて10年ほど経ちますが、始めたばかりの頃はよく糸の引っ掛け方があっているか不安になって、かぎ編みの本とにらめっこをしていました。
なのでこの記事では、かぎ編み初心者さんや、これから始めてみようと思っている方へ向けて、基本の糸の引っ掛け方を細編みをしながら説明しようと思います。
また、輪の作り目に細編みを編む場合や、糸の引っ掛け方による細編みの編み目の違いについても簡単にお話します。
もうかぎ編みの基礎は身についているという方も、よかったら復習をかねて見てもらえたら嬉しいです。
糸とかぎ針の基本的な持ち方については下のリンクを参考にしてください。
かぎ編みの基本の糸の持ち方と糸が滑るときに試してほしい3つの工夫
かぎ針はペン持ちとナイフ持ちのどっちがいい?それぞれの利点とおすすめの持ち方
基本の糸の引っ掛け方
それでは早速基本の糸の引っ掛け方を説明します。
画像は右利きの人は左側を、左利きの人は右側を参考にしてください。
基本の糸の引っ掛け方は、かぎ針で人差し指にかかっている糸を押し上げるように動かして引っ掛けます。
こうするとかぎ針の手前側に見えている糸が右上から左下に向かってかかります。
これが基本の糸の引っ掛け方です。
細編みを編むときだけでなく、長編みや中長編みで糸をかぎ針に巻きつけるときにも糸が右上から左下に向かってかかるようにするのが基本のやり方です。
反対に、かぎ針で糸を上から押しつけるように糸を引っ掛けると、糸が右下から左上に向かってかかって見えます。
この引っ掛け方についてはまたあとでお話しますね。
細編みの頭と足
細編みの編み方の前に、細編みの頭と足についてお話します。
細編み(編み目)には頭や足などと呼ぶ部分があります。
かぎ編みの本や動画を見ていると、頭を拾う。というように手順の説明がされていることがありますので、それがどの部分のことなのかをお話します。
細編みの頭というのは、細編みの上部分にある2本の糸(繋がっているので本当は1本ですが)でできている鎖のことです。
頭目と呼んだりもします。
細編みの(目の)頭を拾う。や、頭目を拾う。などという場合は上の画像のようにかぎ針を差し込みます。
目を拾う。とも言います。
ちなみに、頭目の向こう半目1本を拾う。などと言ったりすることもあり、その場合はすじ編みになります。
そして、細編みの頭の下側にあるV字のような形になっている部分のことを細編みの足といいます。
僕はあまりやったことはありませんが、作品によっては細編みの足の左側1本を拾う。というような指示があったりするそうです。
細編みの頭(頭目)はよく言ったりしますので、足もセットで覚えておくと何かと役に立つんじゃないかなと思います。
細編みの編み方
それでは基本の糸の引っ掛け方を踏まえて細編みを編んでみます。
画像は右利きの人は左側を、左利きの人は右側を参考にしてください。
かぎ針を編み目と鎖の隙間(画像の点の所)に差し込みます。
次は基本の糸の引っ掛け方をします。
かぎ針で人差し指にかかっている糸を押し上げるように動かして、かぎ針の手前側に見えている糸が右上から左下に向かってかかっているようにします。
糸がかぎ針から外れないように編み目から引き抜きます。針先の出っ張りが下側になるように引き抜くと糸が外れにくくなりますよ。
こうするとかぎ針にループが2本かかっている状態になります。
このループが2本かかっている状態のことを”未完成の細編み”と言ったりします。
未完成の細編みができたら、またかぎ針で人差し指にかかっている糸を引っ掛けます。
糸をかぎ針にかかっているふたつのループに引き抜きます。こちらも針先の出っ張りが下側になるように引き抜くと糸が外れにくいです。
これで細編みが1目編めました。
輪の作り目に細編みを編む場合もほとんど同じやり方です。
輪の作り目の場合は立ち上がりの鎖編みを編んだあと輪の中にかぎ針を差し込みます。そのあとは同じやり方です。
細編みはかぎ編みの一番基本となる編み方です。
ひとつの目に細編みを2回編み入れたら細編みの増やし目になりますし、未完成の細編みをふたつ作って、一度に引き抜いたら細編みの減らし目になります。
また、かぎ針に糸を巻きつけてから細編みをすると中長編みになります。
かぎ針編みは細編みができたらそれから派生していろんな編み方ができるようになりますし、あみぐるみ作りだと細編みができたら作品全体の8割は作れるようになったも同然です。
始めのうちは編み方がややこしく感じたり、糸が外れてしまったりするかもしれませんが、細編みができるようになるといろんな編み方ができるようになりますので、ぜひ練習してみてください。
特殊な糸の引っ掛け方
最後に糸が右下から左上に向かってかかっている特殊な引っ掛け方についてお話します。
ちなみにですが、この”特殊な糸の引っ掛け方”という呼び方は僕が勝手にそう呼んでいるだけなので正式な名称ではありません(正式にはなんていうのか知りません汗)。
この引っ掛け方の呼び名がないと不便なので、この記事ではそう呼ばせてください。
特殊な糸の引っ掛け方は、人差し指にかかっている糸をかぎ針で上から押しつけるように引っ掛けます。
そうすると糸が右下から左上に向かってかかっているように見えます。
基本の糸の引っ掛け方と特殊な糸の引っ掛け方の違いですが、特殊な糸の引っ掛け方で編むと編み目の根本がねじれて、形が少し変わって見えます。
基本の糸の引っ掛け方で編んだ細編みは足の部分がV字の形をします。
一方で、特殊な糸の引っ掛け方をすると足の部分がねじれて、X字のような形になります。
ちなみに糸によってX字のなりやすさが変わるみたいです。
X字の細編みをするときは、最初にする編み目から糸を引き出すときに特殊な糸の引っ掛け方をして引き出します。
その次にする、未完成の細編みを引き抜くときは基本の糸の引っ掛け方と特殊な糸の引っ掛け方のどちらでもいいと思いますが、基本の糸の引っ掛け方の方がX字になりやすい気がします。
これでX字の細編みができます。
一般的に細編みというとV字の形をした編み目のことをいいます。
なので場合によってはX字の細編みは間違いと言われることもあるかもしれません。
最近は本などでよく紹介されているのを見るので間違っていると言われることはあまりないような気もしますが。
僕は”かぎ編みに間違いはない。一般的な編み方や作りやすいやり方があるだけでどんな編み方をしてもいい。”と思っている人間なので、作品の表現や個性として使い分けていいと思っています。
だからたまにX字の編み目の作品を見るとテンションがものすごく上がります。
とはいえですが、やっぱり基本の細編みはV字のものなので、かぎ編みのテストで提出する作品などの正確な作り方が求められる場合はV字の細編みをした方がいいかもしれません。
またフリマアプリなどで作った作品を販売したりする場合も、X字の細編みで作品を作ったときは、作品の表現としてX字の細編みで作りました。というような旨を記載しておくとトラブル防止になるんじゃないかなと思います(むしろアピールポイントになるかもしれません)。
かぎ編みのテストも販売もやったことがないので想像ですが。
終わりに
この記事では基本の糸の引っ掛け方と細編みのやり方、そして特殊な糸の引っ掛け方をした場合の編み目の違いについてお話しました。
今回紹介した基本の糸の引っ掛け方と細編みはかぎ編みの一番基本的な部分ですが、一番重要なところでもあると思うので、よかったら練習してみてください。
細編みをマスターしたらやったことがない編み方でも、
「なるほど、そうやって編むのか。――自分にもできるな」
という謎の自信が身につきますよ(僕だけ?)。
ちなみに余談ですが、僕があみぐるみを作ると編んでる時間の9割は細編みをしていたりします。
細編み大好き。
それでは今回はこの辺りで。
実は頭目の読み方がわからないこんでした。
かぎ編みの基本の糸の持ち方と糸が滑るときに試してほしい3つの工夫
かぎ針はペン持ちとナイフ持ちのどっちがいい?それぞれの利点とおすすめの持ち方
コメント